サインを貰いました。 去年の仙台でのライブから一年越しです。 話す機会があったにも関わらず、何も話せず帰ったというチキン桐井が勇気を振り絞ってサインをねだったら、こころよく書いて下さいました。 仕事終わってからでもギリギリ盛岡のライブが間に合いそうだったので車飛ばしていきました。 行ってほんとうに良かった。 前にも同じようなこと書いたかもしれないけど、ライブ始まると会場の空気変わるんだよ。 異次元だよ。
今からすごく失礼なことを書くけど、色んな人のライブを見てて思うことがある。 僕はその場では「すごいな」とか「カッコイイな」とか思って見ているんだけど、曲が終わるたびに周りに同調して拍手をしたりして、楽しんでるふりをしてる自分がいるんです。 そしてそれに気づいて醒めてしまうことが良くあります。 それは僕が人間的に醜悪で、他人を見下している部分があるからだと思う。 それが1割、2割ある。 それは自分も作る側で、ステージに立ちたい側であって、単純にステージを魅せている人に向けての嫉妬だ。 僕なら、だったら、って実際に代わりにステージに立ったたとしても敵わないのをわかりつつもそう思ってしまう。
残りの8割は、多分僕がライブに求めているものが楽しさじゃないからだと思う。 楽しいライブってそんなに好きじゃないんです。 僕はみんながダイブしたり、ジャンプしたりしてる中、ただ棒立ちしてるようなタイプ。 そんな棒立ちタイプの人間には「魅了された」って感じる基準があって、それは曲の終わりに「拍手を忘れてしまう」ことだと勝手に決めています。
そういう感覚になれるアーティストって滅多にいなくて、僕の中では彼女たちがそうなんです。
本物だし、ぜんぜん敵わないと思った。 ライブ終わったあとに、僕が有名になったら対バンしてくださいって台詞吐いて、音源渡して逃げるように帰るってクッソダサいことをしてしまったんだけど、真剣にそれ目指して頑張ろうと思う。
僕はステージから一度逃げた人間だし、もう30手前のオッサンだ。 ミュージシャンとしての伸びしろは若い人より無いし、作る曲はアナーキーでどこのレーベルも相手にしないだろう。
「メジャー目指して、プロ目指してやってます! 応援してね」
とかクソみたいな内容をブログにだらだら書く気にはなれないし、 「頑張れば夢は叶う」みたいなのは僕が一番嫌いだからそもそもオーディションは受けない。
誰かにすがって音楽をやるのは違うって思うし、そもそも音楽をやるのは夢じゃないと思っている。 よくアーティストになるのが夢って語る人がいるけど、僕はズレてると思う。 表現者には誰でもなれるだろ。 ただ誰でもなれるからこそ認められるだけのクオリティがないと、継続していけるプロにはなれないだけ。
まずは実力つけないといけない、嘘にしたくないから。