2017/05/31

タダで手に入る材料たち② ~お手軽編~

 自分で曲書いてネットにアップしているヤツ(僕含む)って、承認欲求の強い根暗が多いと思うんです。 特に暗い音楽作ってるヤツは絶対根暗。 あ、僕のことだ。

 前回書いた記事の内容、よくよく考えてみたら、コミュニケーション能力が必要なんですよね。 僕はたまたま、工事現場に仕事で出入りしてたから敷居が低かったけれど、工事現場行って話し掛けるスキルを「承認欲求強い根暗」は果たして持っているのだろうか?

 防音室の材料をタダで手に入れる、なんて極論を言ってしまえば「金のある異性に貢がせればいい」みたいな話になる。 「防音室欲しいから、大工と付き合う」みたいな話になってしまう。 そうじゃない、ハードルが高いよ。 そんだけのコミュ力があればとっくに売れている。 コミュ力が無いから売れていないし、モテてないし、パッとしない人生を歩んでいるんだ! 書いてて辛くなってきた。
 
 もっと身近なもので何とかならんのか? コミュ二ケーション能力なんて関係なく、手軽にできることはないのか? そう考えてみたらありました。 日用品の中に吸音材として使えるものが結構ありました。

①布団・毛布
②衣類
③本

 ①布団・毛布、これは一番優秀だと思います。 毛布被って歌う人もいるんじゃないだろうか。 ただひたすら暑いと思うが。 それでももし吸音材として使えればかなり優秀だと思います。 敷布団なんてグラスウールボードみたいなもんだからね。
 僕がやってるお手軽な使い方を一つ紹介します。自作防音室の「上に乗せる」という方法です。 防音室の屋根にただのせるだけ。 ②衣類も同じ使い方してます。 友達が泊りに来たとき用の毛布とか、普段着ない冬服とかをのせてます。 これをやるメリットは二つ、防音室内の天井に厚みのある吸音材を使わなくて済むので、そのぶん室内の高さが取れます。 あと衣類がカビにくくなります。 クローゼットにしまいっ放しより通気性が良いです。 あとは部屋鳴りが減ってるような気がします。 デメリットはワンルームなのでキッチンが同じ空間にあります。 多分、食べ物のニオイとかついてます。 ファブリーズ必須。

 ②と③はまとめて書こうと思います。 とはいうのも、かなりの量がないと厳しいと思うんです。 防音したい壁に本棚を置く、とかクローゼットを置く。 効果はあると思うのですが、物量がないと無理じゃないですか。 

 でも①~③をまとめて使えば、ちょっとした防音室を作れるかもしれない。 例えば二段ベットの下の段がないタイプありますよね? 

こんなやつ↓


 







 コレに本棚とクローゼット組み合わせてうまいこと改造すれば防音室を作れるかもしれません。 やってないからなんとも言えないけど。 見た感じ改造しやすそうだし、本も服もそこそこ持ってて、部屋のスペースを有効活用したいってひとは良いかもしれません。 このベット幾らするんだろ?(笑) ブログはちょっと中断してレコーディングに集中します。 次回は換気について書こうかな。

2017/05/26

自作防音室、タダで手に入る材料たち① ~金を払って手にしたい人と、金を払って処分したい人~

 スーパーにある段ボールとか、紙の卵パックとか、古新聞紙とかじゃないよ。 そんな防音に何の効果も無さそうなものじゃなくて新品の木材、石膏ボート、グラスウール等です。 防音室作りたい人にとっては嘘だろ? って思うかもしれません。 実際、桐井お前は使ってないじゃん、防音室に40万もかけてるじゃんって話ですが、使ってるものもあります。 でも全部それを使って作るのは難しいのです。 

 なぜなら、欲しい時に、欲しいサイズで、欲しい量が手に入るわけじゃないから。 もう見た方が早い。

 これ↓










 

 袋に入ってるやつは、石膏ボードの切れ端です。 しかも新品。 切れ端とはいっても、長さは910mmある。 コーキング使えば十分使える。 切れ端でもね、ある程度長さと幅があれば使えるんですよ。 僕の防音室も石膏ボード使ってますが、全部の壁に1820x910の一枚ものを使ってるわけじゃない。 ジョイパネに合わせてカットもしてるし、出た余り材も普通に使ってます。 壁紙貼ったらわからんよ。 

 写真は近所で新築の工事をしていて、勝手に撮影したんだけど、言えば多分くれます。 勝手に持ってくのはもちろん犯罪なんだけど、現場の人に声かけて「ちょうだい」って言えばくれます。 喜んでくれる。 

 理由は産廃に出すのに金がかかるから。 
あの袋に入る奴ならなんでもくれます。 大きな現場だと、tバックって袋に大量に入ってます。 
 ※ティーバックじゃないよ! トンバックだよ!

 新築物件を建築するさいには、必ず余り材が出るんです。 木材、石膏ボード、グラスウール、ロックウール… そういや天井に貼るケイカル材もあった。 あれ欲しかった… 天井材買ったあとじゃなければ貰ったのに。 

 「他の新築物件に使いまわさないの?」
 「もしそれがバレてクレームになり、建て直し要求されたらいくらかかると思ってんの?」

 使いませんとも。 捨てますとも。 ゴミですから。 金払って捨てるゴミですから。 僕らにとっては宝の山なんだけどね。

 世の中は不思議。 日本に飯が食えなくて飢えてる子供がいる一方で、廃棄される食い物がいっぱいある。 安い時給で働いてるバイトが捨てさせられる、たかが賞味期限が切れただけの「商品価値のない」弁当の山。 くれよ、まかないだと思ってくれよ。 じゃなきゃ時給上げてくれよ。 って思いながら働いてるヤツはきっとたくさんいる。 

 その話とはちょっと違うけど、建設現場はくれます。 声かければ大丈夫。 だから近所で工事やってるとか、知り合いに建築現場に出入りしてる人がいたら聞いてみるのは一つの手です。 僕は前の仕事で、建設現場に出入りしてたのですが、tバックに捨てられてたタイルカーペットの切れ端を貰いました。 
 



 防音室の前にひいてるやつがそう。 切れ端だから色がバラバラ。 見栄え悪いけど、半分に切ったやつ20枚くらい貰ってる。 同じ面積に敷くためにホームセンターで買えば、多分6000円くらいはかかる。

 職人は気のいい人が多いから、よっぽど変なヤツじゃなきゃくれるよ! 缶コーヒー1本で貰いにいける! と思えば安いもんだ。



 古家を解体してる現場だったら、多分必要なもの全部そろう。 99%臭くてカビてるけどね! でも新築ならいいと思うんだ。 サイズがバラバラなだけで、モノは新品と変わらないわけだし。



 あとは他にも、処分したいと思ってる人たちがいます。
勢いに任せて防音室を作ったものの、余った材料をどうしようかと考えてる人たちです。 そう、僕です。

 このブログも正直、貰ってくれる人が現れないかな? って思いで書いてるのです。 売りに出せるのも中にはあるのですが、どうせなら防音室作りたい人に譲りたいな、と。 誰かの防音室となって生きた方がコイツらも幸せだと思うんだ。

 結構探せばいるのかもしれない。 バンドマンで防音室作ろうと考えるヤツなんて大概バカだから、無計画に作り始めて、材料を余し、処分に困ってるんじゃないかと思うのです。 

https://twitter.com/gotodai0926/status/850612495895023620




 面識もないのに失礼な引用してすみません。 金額的には僕の方がバカです。 こちらは遮音シート2ロール、防湿気密シートがロール半分、グラスウール切れ端ダンボール1箱、スプレーのり4本、ロックウールボード6枚! マジで使い道がない! ん? ちょっと待て、これだけそろえばお前ら買うもの何もないぞ! ふざけんな! 

僕もツイートしておくので欲しい人いたらこちらから↓



 

2017/05/25

サイズ別、ジョイパネ防音室の提案(展開図付き)

 











 ジョイパネをベースに僕は防音室を作ったのですが、ジョイパネにした理由とか、利点、あとは実際の展開図とか交えて書いていこうと思います。

 まず、理由。 防音室作ろうと思った時に、僕は設計図を作るのが面倒だったのです。 色んな人のブログ漁ったりして、日夜どんな防音室を作ろうか調べていたのですが、僕には難しかった。 それに実際ホームセンターに行ったらわかると思うのですが、木材や石膏ボードって規格(サイズ)が決まってるんです。 1800mm x 900mmとか、1820mm x 910mm ですね。 カットしてもいいんですが、カットするにもお金かかるし、小さいサイズで買っても割高になるし。 じゃあ簡単に作れるキットはないのか?って考えてたらジョイパネがあった。 

 ジョイパネの利点は組み立てが簡単で、価格がそんなに高くないことです。 柱とか、床材に対してはビスで固定しますが、壁同士はボルトで留めれるようにもともと加工してあるし、専用のボルトナットのセットがあります。 ノコギリも使わないし、組み立てるときにうるさいのはインパクトドライバーでビス止めするときくらいなので、静かに組み立てれます。 価格は多分、コンパネ切ったりしてやるのと大差ないと思います。 そして組み立ててみてここが一番重要だと感じたのは、サイズが組み立てやすい規格(1800x600とか)になっていることです。 この幅300mmの差、メッチャでかい。 あのね、1820X910のコンパネを持ったことありますか? かなり重い。 石膏ボードだったらもっと大変。 さらに重いし、あれは簡単に壊れる。 ドアから入れるのも大変だったんです。 最初に貼った画像にある下地、赤松合板を部屋に入れるのにマジで腰が砕けるかと思った。 厚さが24mmあって重量がかなりあったせいもあるけれど、相当キツイです。 二人で防音室を作るならいいかもしれませんが、一人でやるならジョイパネはありがたいです。 密閉された箱型のベースを作れるのがありがたい。 どんな感じか伝わりにくいと思うので、実際の発注用紙と展開図のせて説明します。 ※画像は別窓の方が見やすいです。

 ①発注用紙その1

  親切に大体の作り方がちゃんと載ってます。 この商品はもともと屋外に小屋をDIYしよう! というコンセプトなので、室内で組み立てる防音室の場合は屋根に傾斜をつける必要がないし、窓もいらない。 画像にある妻壁や屋根パネルは使いません。

 ②発注用紙その2


 展開図が雑。 しかもこれちゃんと真四角に作れなかった。 柱になる角材が45mmあって、それ二本分で90mmほどサイズが大きくなる。 屋根の長さがね、足りなかったのよ。 アホか。 下にちゃんとした展開図を載せます。
 一階に作るなら赤松合板は必要ないです。 ただ地震とかで歪んだらヤダな、と思って買いました。 下地はビスで固定するので、ある程度厚さが必要です。 部屋の半分しこうとして買い足してますが、実際は2枚ちょっとあれば足ります。 2枚だと50mmくらい足りない。  


 実際こんな感じ。 真四角じゃなくて屋根の分ちょっとへこんでるのが伝わると思います。 じゃあ前側に使う柱の角材いらないじゃん。 そうです、ちゃんと機能してる
角材は2本しかありません。





 ③展開図
 という訳で要らない角材を省いたのがこちら。 床合板は若干足りないけど、ジョイパネで2畳サイズの防音室作るならこれくらいの価格。 ※ボルトと蝶番の値段入ってないことに気づいた。 +2000円くらいかな?




 
 実際2畳もサイズいらないって人の方が多いと思うので、 いくつか展開図と値段のシュミレーションしてみました。 オンラインショップあるので、こちらから発注できます。 ちなみに僕はジョイフルの回し者ではありません。


 提案①


 高さ1800、奥行1800、幅1200です。 実際ここから吸音材入れるとさらに狭くなります。 ノートパソコンと机、椅子を置いて、弾き語りもできるくらいの大きさになる。
 




 作曲したいならPCつなぎながらやりたいだろうし、ギター弾くならある程度の幅は必要。 身長高い人は厳しいけど、600x2400って規格の壁もあるので変更はきく。 もしくは600x1050を二枚で高さ2M確保する。
※部屋の高さ2400あるとこほとんどないと思うので、部屋の大きさや置く場所を考えてから着手しないと大変な目に遭う
 
 これで3万は結構安いと思うんですよね。 近くにジョイフルない人は送料とかもかかるんだろうけど、それでも安い。 この箱作ってからあとやることなんて換気と吸音材張るくらいしかないから、実際10万かからない。 ダンボッチはこれより狭くて8万とかするし、VERY-Qだってこれより狭くて(高さはある)20万以上する。 そう考えたら大分いいと思う。

 提案②
 ジョイパネじゃねぇじゃん。 いや、ボーカルブース作るならジョイパネいらんだろうと思った。 ジョイパネの規格だと逆に作りづらいよ。 ※図に間違いが… 一番下の角材4本です。





 高さ1845、幅900、奥行900になる。 枠を先に作ってからコンパネをビス止めしてくのかな? わからんけど。 ドアは蝶番でなんとかなる。 これでもダンボッチより広い。 その分、吸音材にお金をかければ性能面も超えれる。 余裕で超えれる、ぶっちぎりで。 
※別にダンボッチに恨みはない

 僕はボーカルブースって微妙だと思うんですよね。 狭いとやれることが限られるというか。 歌の練習したいだけならいいけど、RECもしたいってなればMTRの人はいいかもしれないが、DAW使ってるならモニターやオーディオインターフェース必要だし、アコギ録りたいってなったら確実に狭い。 ある程度、中に広さって必要だと思うんです。 けれど大きいものを一から組み上げてくのは大変なんですよ。 角材で枠作ればって考えるかもしれないけれど、ある程度太い角材じゃないと、湿気とかで簡単に反る。 いつの間にか曲がってたりする。 ジョイパネだとそのへんが既に組んであるから楽だと思うんです。 天井だけコンパネ重ねて作るなら、高さと幅は選べますからね。

 次回はタダで手に入る材料について書こうと思う。 実際、アイディアとして使えるものもあるし、使ってるものもある。 防音室仲間が増えたら嬉しい。 

 


2017/05/24

防音室作りは物件選びから始まる

 実は防音室など作らんでも、物件選びだけで済む場合があります。 今、空家問題があるので、かなり安く住める一軒家もある。 ただ、住みたい場所に都合よくあるわけじゃないので、難しいと思います。 あとは防音賃貸って手もあります。 ただ、基本的に家賃が高いです。 それでも音大近くだと、安いとこもあるようです。 しかし、安めの防音賃貸(楽器可物件)ってほとんど女性専用なんですよね。 男に厳しいんです。 そのためこの方向も無し。 なので僕は賃貸を借りるときに、安くて防音室を置きやすい部屋を探しました。 条件はこんな感じ。

 ①ワンルーム
 ②一階
 ③角部屋
 ④ペット可
 ⑤楽器可(難易度高め)
 ⑥RC造(必須)

 まず①のワンルームから。 ワンルームを選んだ理由は二つあります。 一つは家賃が安いこと、もう一つは住んでる住人に独り暮らしが多いこと。

 一つ目の理由、安いってのは魅力的ですよね。 ただ、あんまり狭すぎても防音室が置けないので、そこは葛藤しますが、僕で8畳ワンルームです。 2畳サイズ作るなら、多分これくらいの広さが必要です。 狭すぎても組み立てられないのよ。 結構ギリギリだったもん(笑) ボーカルブースくらいなら4.5畳でもいけると思います。

 二つ目の理由、住んでる住人に一人暮らしが多いってのはかなり利点です。 実際、挨拶回りしたのですが、みんな一人暮らしでしたね。 住んでる住人が少ないってことは、騒音にクレームを言ってくる人間の総数が少ないってことなんです。 挨拶もけっこう重要で、”仕事してる時間帯”とかが何となくわかれば、楽器も弾きやすくなるんです。 下手に2LDKとかに住むと、専業主婦がいたりしますから、そうなると常に目をつけられる恐れがあります。 ワンルームはおススメです。 安いし、だって安いし。

 ②一階に住む。 これは防音室作るには重要です。 重い材料もあるので、作るってことはそれを部屋まで運ばないといけない訳で、階段やエレベーターを使うとなるとサイズ的に運べないのも出てきちゃうのです。 それと防音の観点からも一階の方がいいです。 
 
 低音は下に響きやすく、防音しにくいんです。 特に打撃音とか伝わりますね。 サイレントでピアノ弾いても、下に住んでたら鍵盤叩く音が伝わります。 防音室の構造を浮き床にするって手もありますが、あれは素人には難しいと思うんです。 下手すると太鼓現象によって、もっと響くって最悪の可能性もあります。 それらが一階に住むだけで全部解決! その分、防音室を安くできるし、そのぶん重量も軽くなります。 防音室は結構重い。 2階に住んで床抜けたら最悪、死人が出ます。 嫌でしょ?
それに一階は安く住める場合が多いです。 人気ないらしい(笑)

 ③角部屋の利点は隣接する居住空間が少なくなることです。 壁一枚隔てた先に人がいる、その人数を最大限減らせるのが角部屋です。 あと重要なのは間取りだと思うんです。 防音室をどこに置くか、でかなり違うと思います。 例えば防音室を安くあげようと思って、備え付けのクローゼットを防音室に改造したとします。 下の間取り、どっちなら効果あると思いますか?






 上のやつ完全にダメでしょう。 隣の部屋の間取りわかってやってるのか? っていうね。 下のは多分最高。 クローゼットを防音室に改造するためだけに建築されてる。
 壁に隣接させると防音効果薄い。 アビテックスも壁ギリギリの設置は推奨してなくて、ちょっと離して設置します。 音源から距離が離れた方が空気振動音は小さくなる、壁に直接だと固定振動音が伝わってしまう。 というのが理由らしいです。 だから階下への防音って難しいんでしょうね。 逆に下の部屋から上へは、天井の分距離があって音が散らばるぶん伝わわりにくい。 防音室はなるべく隣の部屋の居住空間から離して置いた方がいいということです。
 僕は部屋のど真ん中に作りました。 通気性良くした方が音も分散するだろうし、湿気対策にもいいかなと思ってね、ただ邪魔です。 部屋を狭く感じます。 まぁ掃除はしやすいと思うからいいんだけど。

 ④のペット可について、ペット可物件って音にそんなに厳しくないです。 ただ飼うペットによっても変わるらしく、猫はいいけど犬はダメってところが結構あります。 犬もOKなところは楽器もOKだったりします。 犬、マジでうるさい。

 ⑤の楽器可物件を探すの難しいのですが、古い物件だと意外とあります。 古いほど空き物件が多いので、賃貸の条件が緩くなったりします。 僕のとこも楽器可、ただトラブル起こさないでねって内容が賃貸契約書に書いてました。 苦情さえ来ないように気を使えば大丈夫ということでしょう。 

 ⑥RC造 これは絶対条件ですね。 木造と軽量鉄骨、RC造とだいたい3種類あるのですが、木造はそもそも防音室を置けません。 重量的に無理、そして部屋自体に防音効果があまりないです。 軽量鉄骨も似たような理由。 RC一択、コンクリート最強です。

 最後に部屋を借りるときのアドバイスがあります。 「防音室を作りたい!」これを言うと物件を紹介してもらえません。 楽器やる時点で、結構嫌われるのでおススメしません。 「映画好きなんで、簡易のシアタールーム作って楽しみたいんですよね」 これでいけます。 結構矛盾だと思うのですが、アンプに繋がないでヘッドフォンでエレキ弾くだけですって言っても、紹介してもらえなかったりするんですよね。 犬の方がうるせぇのに。 しかもアイツら夜中でも吠えるのに。 楽器のトラブルが多いのかわかりませんが、不動産は楽器可をあまり紹介したがらないみたいです。 僕もペット可で紹介してもらって、あとで楽器可を契約書で知りましたもん。 

 文章長くなったからジョイパネは次回書きます。 

2017/05/22

自作防音室のメリット、デメリット

 市販の、アビテックスやナサールなどの本格的な防音室と自作の防音室を比べてどんなメリット、デメリットがあるか書こうと思います。 市販の中には自分で組み立てれる廉価商品、だんぼっちやベリーQもありますが、それらは省いて話します。 あとからふれるかもしれませんが、個人的にはそれらの商品は中途半端だと思うんです。 ではまず、市販の防音室のメリット、デメリットから上げます。

メリット
 ①手軽さ

 価格の話じゃないです。 組み立て、設置、移送に至るまで費用こそかかるものの全部やってもらえるのは利点だと思います。 そういうサービスがあるだけ幸せ。 音楽にどう向き合っていくか、考えた時に楽です。 簡単に引っ越せるし、やめられる。 また中古の市場が確立されているので、多少お金に換金しなおすことが出来ます。

 ②レンタルもある、分割払いもできる
 
 嬉しい。 これはとっても嬉しい。 未来を先払いし、自分の音楽性によっぽど自信があるなら全然苦にならない。 また、買わなくても一時的に利用したいだけならレンタルもできる。 買うにしても分割払いがきき、0.8畳クラスなら月々3万くらいで使えます。 家賃を抑えて、クソみたいな物件に住んで防音室! という選択肢もありっちゃあり。

 ③ちゃんとした防音、ちゃんとした環境

 信頼していいと思います。 下手に自分で作るより確実に防音できると思います。 あとは換気や冷房の問題。 こちらはしっかりしてます。 ここかなり重要なとこだと思います。
 
デメリット

 ①圧倒的に値段が高い

 というかデメリットはこれしかありません。 しかし金のあるやつにとってこれはデメリットにならないので、さらに余裕があればマンションや一軒家でも買って、中にスタジオでも作ったりできるでしょうね。 羨ましい。
 でも基本的にバンドマンは金が無い生き物。 いざ3万円を月々払って防音室を導入したとしよう、するとライブ打てなくなるわ、レコーディングしてCD出す余裕も無くなり、結局破綻しか待っていないのだ。
 0.8畳を10万以下で自作できるなら、そっちの方がいいに決まってる。 でも自作も良いことばっかじゃない、次に自作のメリットデメリットを上げます。

メリット

 ①安い
 
 開発費や人件費がかからない分、自作の方がかなり安くすみます。 自作の方が安いのは間違いありません。 それは自分が作ってみて思いました。 どれだけの防音を求めるかで値段は変わりますが、自分の好きに作れるので楽しいし、思い入れもできます。

 ②使いがってのよさ

 これはお金のかけ方によって変わるとは思いますが、自分でサイズを決めれるのは利点です。 別に中で立たないのであれば天井を低くできるし、その分安くなります。 ある程度、設計をしていれば自分にあった丁度いいものが出来上がります。
 用途次第なので、中で歌いたいだけなら防音しづらい低音域の防音を無視して安価に作ることもできる。
 生でドラムを思いっきり叩いて練習したい人は…… 市販のでも無理です。 スタジオに行って下さい。


デメリット

 ①リスクゼロじゃない

 せっかく金かけて作ったものの、全然防音できてなくて隣人から苦情が殺到し、粗大ごみに変わる可能性がある。
 素材を買っていざ作ろうとした際に、苦情が殺到し作れない場合もある。 作るものによってはドリルやノコギリ、ハンマーを使うから、作る段階で騒音が発生するのである。 

 ②時間がかかる

 ほんとにこれ、かかる。 僕で一か月かかった。 一日中作業できればいいのですが、実際無理です。 疲れるし、他のこともしないといけないし、夜中にドリルなんて使おうものなら隣人がブチ切れます。 作業自体結構、腰にきます。
 とにかく時間はかかります。 それが市販の場合、頼んでから3日くらいで完成してしまう。 運送会社に運ばれて、作業員とともに3日目に到着、その場で組み立てドーン! 完成! 時間がかかるというデメリットは結構デカいと思います。

 ③そこそこ知識がいる

 ちゃんと調べてから作らないと、ロクに使えない邪魔なだけのゴミになってしまう。 ちゃんと下調べは必要です。 低音の防音は重量がないと無理で、重量が重すぎても床が抜ける恐れがある、とか。 換気をどうするか、とか色々あります。 最低限、遮音と吸音くらいは調べて、遮音材と吸音材はどんなのがあるのか知った方がいいです。 そこも踏まえて次回はジョイパネを選んだ理由や、賃貸でワンルームを選択した理由、あとタダで手に入る吸音材もあったりするので、それらについて書こうと思います。

 どうだろう? 結構メリットデメリットがあると思うのだ。 ちなみに僕が今一番感じているデメリットは、やすやすと引越しできないこと。 つまりこの場所に縛られる。 そして捨てるときに処理代がかなりかかると予想されること。 さらに2畳サイズを分解し、壊すとなれば、かなりの時間を要するであろうこと。 ボーカルブースくらいで満足しとけばよかった(笑)

2017/05/21

自作防音室、アビテックスを超える


 DIY初心者、設計図なし、全部一人で一か月くらいかけてゆっくり作りました。

 

 一枚目が防音室の中、二枚目が外観です。 ゴミの日が張ってあるのが生活感まるだし(笑) 畳2畳分の大きさで作成して、部屋のど真ん中にあるせいで距離が取れず、全体が映りません。 防音室にはDrという性能基準があるのですが、スマホのアプリに騒音レベルを計れるやつがあったので計測したところ、数値上ではアビテックスを超えました。 
(ただし音域による) ※Drについては詳しい説明をここでは割愛します。 
 アビテックスよりも音場はいいか? と言われるとよくわかりません。 かなりデッドではあります。 部屋の中に入ると、かなり静かです。 PCの本体を防音室の外に出して配線してるので、ファンの音もしません。 ドアの横についてる換気扇を回せば、多少気になりますが、止めれば無音で録音できます。 
 部屋の中にスタジオがあるって良いですね。 楽器やる奴にとっては最高の環境です。 夏場と梅雨がどうなるかわかりませんが、今からそれだけが怖いです。

 防音室の自作、って結構興味ある人多いと思うんです。 実際、安く作れると思うし、アビテックスより性能面で勝ってる部分も出てくると思います。 コスパは間違いなく自作の方がいい。 それでもメリット、デメリットはあるなと思いました。 そういうのも含めて、レコーディングが落ち着いたらゆっくりと、作製工程から順に書いてみようかと思います。 

  まず僕の防音室のベース、ジョイフルってホームセンターにあるジョイパネです。 それを部屋の中で組み立ててから、内側と外側を足していきました。 ジョイパネは内側が平面になるように組み立てて、グラスウールボードと遮音シートをサンドイッチにしたヤツ(アイデアはここから丸パクリしました)を立て掛け、スチールラックと有効ボードを組み合わせた枠で挟みました。 なんちゃってワンタッチ防音壁、ジョイパネの合板、有孔ボードは互いの応力で支え合ってるだけです。 

 外側はロックウールを貼ってから、石膏ボードを打ち付け、外観良くするために壁紙を貼ってます。
 構造は内側から、有孔ボード、25mmグラスウールボード、遮音シート、25mmグラスウールボード、合板(ジョイパネ)、25mmロックウールボード、0.9mm石膏ボードです。 多分、壁の厚さはアビテックスの2倍くらいあると思います。 逆に半分の厚さで性能を発揮するアビテックスは凄い! とも言える。

 次に性能ですが、売られている防音室のDrの値ってどこの音域か表記されてないんですよね。 結構不親切。 測定した音域ごとに結構変わるんですよ。 音は低音が防音しづらくて、高音は防音しやすい特性があって、僕の防音室で低域と高域でDr20も違う(笑) 最低値での話なのか、最高値なのか、平均値なのかがわからないのです。 どっからとったDrかわからないんですよね。

 とはいっても僕のスマホのアプリも正確か分かりませんが、音源鳴らして中と外で測ったところ、中高音域でDr50、低音域でDr30程でした。 僕の貸家はコンクリート造で、家自体にDr50くらいの性能があるので、ボーカルなら叫んでも(110db位)、隣の家には10db程度にしか聞こえないことになります。 

 人間の耳は20db以下は聞こえないので、防音室としては成功です。 実際、家の外で聞いた感じだと、ベースやキックを強めに大音量で出したら、もしかしたら聞こえるかも? って感じです。 
 防音室の中で120dbの音量で鳴らした音源は、まったく聞こえませんでした。 家の外の音の方がうるさい。 これについては友人が部屋に遊びに来たときにでも検証しようと思います。 全力で歌って、防音室内、防音室外、部屋の外でどう聞こえるか? いずれ試したいと思います。

 かかったお金ですが、材料費ごとに分類して、エクセルで表にしたので載せておきます。 全体で40万かけてますが、余計なものも作ってるし、工具代も入ってるので、防音室単体だと30万くらいです。 ただ、余った材料が4万円分ほどあり(まったく使わなかったのもある笑)、工夫すればもっと安くできると思います。 実際外側のロックウールと石膏ボードは無くても十分な性能になったんじゃないか? と思うし、壁紙とか防音にまったく関係ないし、ガラスクロスは正直買わなくても良かった(そもそも内壁になって見えないし、高湿気密シートだけあれば大丈夫だった)。 有孔ボードとスチールラック(コイツらが結構高い)に拘らなければもっと安かった、とも思う。 外壁分と余った材料分を引けば23万円です。 ちゃんと設計してから作ればよかった……
 ただアビテックスの畳2畳を買うと確実に100万円を超えてくるので、作って良かったと思います。 また、僕のはサイズがあるので、半分のサイズでボーカルブースを作る場合はもっと安くなると思います。 

 エクセルの画像です。 防音室を作るときの参考になれば幸いです。

※別窓で開くと大きく表示されます。

 分かりにくいかもしれませんが、レシート全部載せるのも面倒だったので。 


 


 畳2畳分のジョイパネで4万ってわかるだけでも十分かもしれません。 それでベースになるドア付きの箱ができてしまうので、あとは”吸音材をどこまで足すか”で値段が変わります。 防音ドアとかドアだけで10万するやつもあるので、それに比べればかなり現実的だと思います。

以下、余った材料を使って余計に作ったやつ
※エクセル画像の青と赤色の項目です




 窓用の防音パネル3つ、ガラスクロス張りの25mmロックウールボードを2枚、遮音シートを挟んでスプレーのりで貼ってます。 窓枠にはL型のプラスチックレールを両面テープで着けて押さえにしてます(2枚目) 遮音カーテンも費用に入ってます。 1枚目にPC本体がチラッと見えますね。 


 3枚目、ベランダの窓を2重窓にしてます。 枠は両面テープで固定できるので、引っ越すとき元に戻せます。 こちらは遮音カーテン無し。
一応、窓の防音対策もしたのです。



 4枚目、キッチンが狭いのでラック作りました。 余ったジョイントラックと有孔ボードを使ってます。 防音室とは何一つ関係ありません。 費用に入ってます(笑)





 余った木材とジョイントラックに足(ローラー付きキャスター)を足して作りました。 防音室内の机も似た感じで、余った木材で作ってます。 




 

 生活感あってすみません。 ワンルームの半分が防音室に取られていて、物を置くところがあんまりないのです。

 次回は、僕が現時点で感じているメリットデメリットを書こうと思います。