2017/05/24

防音室作りは物件選びから始まる

 実は防音室など作らんでも、物件選びだけで済む場合があります。 今、空家問題があるので、かなり安く住める一軒家もある。 ただ、住みたい場所に都合よくあるわけじゃないので、難しいと思います。 あとは防音賃貸って手もあります。 ただ、基本的に家賃が高いです。 それでも音大近くだと、安いとこもあるようです。 しかし、安めの防音賃貸(楽器可物件)ってほとんど女性専用なんですよね。 男に厳しいんです。 そのためこの方向も無し。 なので僕は賃貸を借りるときに、安くて防音室を置きやすい部屋を探しました。 条件はこんな感じ。

 ①ワンルーム
 ②一階
 ③角部屋
 ④ペット可
 ⑤楽器可(難易度高め)
 ⑥RC造(必須)

 まず①のワンルームから。 ワンルームを選んだ理由は二つあります。 一つは家賃が安いこと、もう一つは住んでる住人に独り暮らしが多いこと。

 一つ目の理由、安いってのは魅力的ですよね。 ただ、あんまり狭すぎても防音室が置けないので、そこは葛藤しますが、僕で8畳ワンルームです。 2畳サイズ作るなら、多分これくらいの広さが必要です。 狭すぎても組み立てられないのよ。 結構ギリギリだったもん(笑) ボーカルブースくらいなら4.5畳でもいけると思います。

 二つ目の理由、住んでる住人に一人暮らしが多いってのはかなり利点です。 実際、挨拶回りしたのですが、みんな一人暮らしでしたね。 住んでる住人が少ないってことは、騒音にクレームを言ってくる人間の総数が少ないってことなんです。 挨拶もけっこう重要で、”仕事してる時間帯”とかが何となくわかれば、楽器も弾きやすくなるんです。 下手に2LDKとかに住むと、専業主婦がいたりしますから、そうなると常に目をつけられる恐れがあります。 ワンルームはおススメです。 安いし、だって安いし。

 ②一階に住む。 これは防音室作るには重要です。 重い材料もあるので、作るってことはそれを部屋まで運ばないといけない訳で、階段やエレベーターを使うとなるとサイズ的に運べないのも出てきちゃうのです。 それと防音の観点からも一階の方がいいです。 
 
 低音は下に響きやすく、防音しにくいんです。 特に打撃音とか伝わりますね。 サイレントでピアノ弾いても、下に住んでたら鍵盤叩く音が伝わります。 防音室の構造を浮き床にするって手もありますが、あれは素人には難しいと思うんです。 下手すると太鼓現象によって、もっと響くって最悪の可能性もあります。 それらが一階に住むだけで全部解決! その分、防音室を安くできるし、そのぶん重量も軽くなります。 防音室は結構重い。 2階に住んで床抜けたら最悪、死人が出ます。 嫌でしょ?
それに一階は安く住める場合が多いです。 人気ないらしい(笑)

 ③角部屋の利点は隣接する居住空間が少なくなることです。 壁一枚隔てた先に人がいる、その人数を最大限減らせるのが角部屋です。 あと重要なのは間取りだと思うんです。 防音室をどこに置くか、でかなり違うと思います。 例えば防音室を安くあげようと思って、備え付けのクローゼットを防音室に改造したとします。 下の間取り、どっちなら効果あると思いますか?






 上のやつ完全にダメでしょう。 隣の部屋の間取りわかってやってるのか? っていうね。 下のは多分最高。 クローゼットを防音室に改造するためだけに建築されてる。
 壁に隣接させると防音効果薄い。 アビテックスも壁ギリギリの設置は推奨してなくて、ちょっと離して設置します。 音源から距離が離れた方が空気振動音は小さくなる、壁に直接だと固定振動音が伝わってしまう。 というのが理由らしいです。 だから階下への防音って難しいんでしょうね。 逆に下の部屋から上へは、天井の分距離があって音が散らばるぶん伝わわりにくい。 防音室はなるべく隣の部屋の居住空間から離して置いた方がいいということです。
 僕は部屋のど真ん中に作りました。 通気性良くした方が音も分散するだろうし、湿気対策にもいいかなと思ってね、ただ邪魔です。 部屋を狭く感じます。 まぁ掃除はしやすいと思うからいいんだけど。

 ④のペット可について、ペット可物件って音にそんなに厳しくないです。 ただ飼うペットによっても変わるらしく、猫はいいけど犬はダメってところが結構あります。 犬もOKなところは楽器もOKだったりします。 犬、マジでうるさい。

 ⑤の楽器可物件を探すの難しいのですが、古い物件だと意外とあります。 古いほど空き物件が多いので、賃貸の条件が緩くなったりします。 僕のとこも楽器可、ただトラブル起こさないでねって内容が賃貸契約書に書いてました。 苦情さえ来ないように気を使えば大丈夫ということでしょう。 

 ⑥RC造 これは絶対条件ですね。 木造と軽量鉄骨、RC造とだいたい3種類あるのですが、木造はそもそも防音室を置けません。 重量的に無理、そして部屋自体に防音効果があまりないです。 軽量鉄骨も似たような理由。 RC一択、コンクリート最強です。

 最後に部屋を借りるときのアドバイスがあります。 「防音室を作りたい!」これを言うと物件を紹介してもらえません。 楽器やる時点で、結構嫌われるのでおススメしません。 「映画好きなんで、簡易のシアタールーム作って楽しみたいんですよね」 これでいけます。 結構矛盾だと思うのですが、アンプに繋がないでヘッドフォンでエレキ弾くだけですって言っても、紹介してもらえなかったりするんですよね。 犬の方がうるせぇのに。 しかもアイツら夜中でも吠えるのに。 楽器のトラブルが多いのかわかりませんが、不動産は楽器可をあまり紹介したがらないみたいです。 僕もペット可で紹介してもらって、あとで楽器可を契約書で知りましたもん。 

 文章長くなったからジョイパネは次回書きます。