2017/05/22

自作防音室のメリット、デメリット

 市販の、アビテックスやナサールなどの本格的な防音室と自作の防音室を比べてどんなメリット、デメリットがあるか書こうと思います。 市販の中には自分で組み立てれる廉価商品、だんぼっちやベリーQもありますが、それらは省いて話します。 あとからふれるかもしれませんが、個人的にはそれらの商品は中途半端だと思うんです。 ではまず、市販の防音室のメリット、デメリットから上げます。

メリット
 ①手軽さ

 価格の話じゃないです。 組み立て、設置、移送に至るまで費用こそかかるものの全部やってもらえるのは利点だと思います。 そういうサービスがあるだけ幸せ。 音楽にどう向き合っていくか、考えた時に楽です。 簡単に引っ越せるし、やめられる。 また中古の市場が確立されているので、多少お金に換金しなおすことが出来ます。

 ②レンタルもある、分割払いもできる
 
 嬉しい。 これはとっても嬉しい。 未来を先払いし、自分の音楽性によっぽど自信があるなら全然苦にならない。 また、買わなくても一時的に利用したいだけならレンタルもできる。 買うにしても分割払いがきき、0.8畳クラスなら月々3万くらいで使えます。 家賃を抑えて、クソみたいな物件に住んで防音室! という選択肢もありっちゃあり。

 ③ちゃんとした防音、ちゃんとした環境

 信頼していいと思います。 下手に自分で作るより確実に防音できると思います。 あとは換気や冷房の問題。 こちらはしっかりしてます。 ここかなり重要なとこだと思います。
 
デメリット

 ①圧倒的に値段が高い

 というかデメリットはこれしかありません。 しかし金のあるやつにとってこれはデメリットにならないので、さらに余裕があればマンションや一軒家でも買って、中にスタジオでも作ったりできるでしょうね。 羨ましい。
 でも基本的にバンドマンは金が無い生き物。 いざ3万円を月々払って防音室を導入したとしよう、するとライブ打てなくなるわ、レコーディングしてCD出す余裕も無くなり、結局破綻しか待っていないのだ。
 0.8畳を10万以下で自作できるなら、そっちの方がいいに決まってる。 でも自作も良いことばっかじゃない、次に自作のメリットデメリットを上げます。

メリット

 ①安い
 
 開発費や人件費がかからない分、自作の方がかなり安くすみます。 自作の方が安いのは間違いありません。 それは自分が作ってみて思いました。 どれだけの防音を求めるかで値段は変わりますが、自分の好きに作れるので楽しいし、思い入れもできます。

 ②使いがってのよさ

 これはお金のかけ方によって変わるとは思いますが、自分でサイズを決めれるのは利点です。 別に中で立たないのであれば天井を低くできるし、その分安くなります。 ある程度、設計をしていれば自分にあった丁度いいものが出来上がります。
 用途次第なので、中で歌いたいだけなら防音しづらい低音域の防音を無視して安価に作ることもできる。
 生でドラムを思いっきり叩いて練習したい人は…… 市販のでも無理です。 スタジオに行って下さい。


デメリット

 ①リスクゼロじゃない

 せっかく金かけて作ったものの、全然防音できてなくて隣人から苦情が殺到し、粗大ごみに変わる可能性がある。
 素材を買っていざ作ろうとした際に、苦情が殺到し作れない場合もある。 作るものによってはドリルやノコギリ、ハンマーを使うから、作る段階で騒音が発生するのである。 

 ②時間がかかる

 ほんとにこれ、かかる。 僕で一か月かかった。 一日中作業できればいいのですが、実際無理です。 疲れるし、他のこともしないといけないし、夜中にドリルなんて使おうものなら隣人がブチ切れます。 作業自体結構、腰にきます。
 とにかく時間はかかります。 それが市販の場合、頼んでから3日くらいで完成してしまう。 運送会社に運ばれて、作業員とともに3日目に到着、その場で組み立てドーン! 完成! 時間がかかるというデメリットは結構デカいと思います。

 ③そこそこ知識がいる

 ちゃんと調べてから作らないと、ロクに使えない邪魔なだけのゴミになってしまう。 ちゃんと下調べは必要です。 低音の防音は重量がないと無理で、重量が重すぎても床が抜ける恐れがある、とか。 換気をどうするか、とか色々あります。 最低限、遮音と吸音くらいは調べて、遮音材と吸音材はどんなのがあるのか知った方がいいです。 そこも踏まえて次回はジョイパネを選んだ理由や、賃貸でワンルームを選択した理由、あとタダで手に入る吸音材もあったりするので、それらについて書こうと思います。

 どうだろう? 結構メリットデメリットがあると思うのだ。 ちなみに僕が今一番感じているデメリットは、やすやすと引越しできないこと。 つまりこの場所に縛られる。 そして捨てるときに処理代がかなりかかると予想されること。 さらに2畳サイズを分解し、壊すとなれば、かなりの時間を要するであろうこと。 ボーカルブースくらいで満足しとけばよかった(笑)