市販の、アビテックスやナサールなどの本格的な防音室と自作の防音室を比べてどんなメリット、デメリットがあるか書こうと思います。 市販の中には自分で組み立てれる廉価商品、だんぼっちやベリーQもありますが、それらは省いて話します。 あとからふれるかもしれませんが、個人的にはそれらの商品は中途半端だと思うんです。 ではまず、市販の防音室のメリット、デメリットから上げます。
メリット
①手軽さ
価格の話じゃないです。 組み立て、設置、移送に至るまで費用こそかかるものの全部やってもらえるのは利点だと思います。 そういうサービスがあるだけ幸せ。 音楽にどう向き合っていくか、考えた時に楽です。 簡単に引っ越せるし、やめられる。 また中古の市場が確立されているので、多少お金に換金しなおすことが出来ます。
②レンタルもある、分割払いもできる
嬉しい。 これはとっても嬉しい。 未来を先払いし、自分の音楽性によっぽど自信があるなら全然苦にならない。 また、買わなくても一時的に利用したいだけならレンタルもできる。 買うにしても分割払いがきき、0.8畳クラスなら月々3万くらいで使えます。 家賃を抑えて、クソみたいな物件に住んで防音室! という選択肢もありっちゃあり。
③ちゃんとした防音、ちゃんとした環境
信頼していいと思います。 下手に自分で作るより確実に防音できると思います。 あとは換気や冷房の問題。 こちらはしっかりしてます。 ここかなり重要なとこだと思います。
デメリット
①圧倒的に値段が高い
というかデメリットはこれしかありません。 しかし金のあるやつにとってこれはデメリットにならないので、さらに余裕があればマンションや一軒家でも買って、中にスタジオでも作ったりできるでしょうね。 羨ましい。
でも基本的にバンドマンは金が無い生き物。 いざ3万円を月々払って防音室を導入したとしよう、するとライブ打てなくなるわ、レコーディングしてCD出す余裕も無くなり、結局破綻しか待っていないのだ。
0.8畳を10万以下で自作できるなら、そっちの方がいいに決まってる。 でも自作も良いことばっかじゃない、次に自作のメリットデメリットを上げます。
メリット
①安い
開発費や人件費がかからない分、自作の方がかなり安くすみます。 自作の方が安いのは間違いありません。 それは自分が作ってみて思いました。 どれだけの防音を求めるかで値段は変わりますが、自分の好きに作れるので楽しいし、思い入れもできます。
②使いがってのよさ
これはお金のかけ方によって変わるとは思いますが、自分でサイズを決めれるのは利点です。 別に中で立たないのであれば天井を低くできるし、その分安くなります。 ある程度、設計をしていれば自分にあった丁度いいものが出来上がります。
用途次第なので、中で歌いたいだけなら防音しづらい低音域の防音を無視して安価に作ることもできる。
生でドラムを思いっきり叩いて練習したい人は…… 市販のでも無理です。 スタジオに行って下さい。
デメリット
①リスクゼロじゃない
せっかく金かけて作ったものの、全然防音できてなくて隣人から苦情が殺到し、粗大ごみに変わる可能性がある。
素材を買っていざ作ろうとした際に、苦情が殺到し作れない場合もある。 作るものによってはドリルやノコギリ、ハンマーを使うから、作る段階で騒音が発生するのである。
②時間がかかる
ほんとにこれ、かかる。 僕で一か月かかった。 一日中作業できればいいのですが、実際無理です。 疲れるし、他のこともしないといけないし、夜中にドリルなんて使おうものなら隣人がブチ切れます。 作業自体結構、腰にきます。
とにかく時間はかかります。 それが市販の場合、頼んでから3日くらいで完成してしまう。 運送会社に運ばれて、作業員とともに3日目に到着、その場で組み立てドーン! 完成! 時間がかかるというデメリットは結構デカいと思います。
③そこそこ知識がいる
ちゃんと調べてから作らないと、ロクに使えない邪魔なだけのゴミになってしまう。 ちゃんと下調べは必要です。 低音の防音は重量がないと無理で、重量が重すぎても床が抜ける恐れがある、とか。 換気をどうするか、とか色々あります。 最低限、遮音と吸音くらいは調べて、遮音材と吸音材はどんなのがあるのか知った方がいいです。 そこも踏まえて次回はジョイパネを選んだ理由や、賃貸でワンルームを選択した理由、あとタダで手に入る吸音材もあったりするので、それらについて書こうと思います。
どうだろう? 結構メリットデメリットがあると思うのだ。 ちなみに僕が今一番感じているデメリットは、やすやすと引越しできないこと。 つまりこの場所に縛られる。 そして捨てるときに処理代がかなりかかると予想されること。 さらに2畳サイズを分解し、壊すとなれば、かなりの時間を要するであろうこと。 ボーカルブースくらいで満足しとけばよかった(笑)
2017/05/22
2017/05/21
自作防音室、アビテックスを超える
DIY初心者、設計図なし、全部一人で一か月くらいかけてゆっくり作りました。
一枚目が防音室の中、二枚目が外観です。 ゴミの日が張ってあるのが生活感まるだし(笑) 畳2畳分の大きさで作成して、部屋のど真ん中にあるせいで距離が取れず、全体が映りません。 防音室にはDrという性能基準があるのですが、スマホのアプリに騒音レベルを計れるやつがあったので計測したところ、数値上ではアビテックスを超えました。
(ただし音域による) ※Drについては詳しい説明をここでは割愛します。
アビテックスよりも音場はいいか? と言われるとよくわかりません。 かなりデッドではあります。 部屋の中に入ると、かなり静かです。 PCの本体を防音室の外に出して配線してるので、ファンの音もしません。 ドアの横についてる換気扇を回せば、多少気になりますが、止めれば無音で録音できます。
部屋の中にスタジオがあるって良いですね。 楽器やる奴にとっては最高の環境です。 夏場と梅雨がどうなるかわかりませんが、今からそれだけが怖いです。
防音室の自作、って結構興味ある人多いと思うんです。 実際、安く作れると思うし、アビテックスより性能面で勝ってる部分も出てくると思います。 コスパは間違いなく自作の方がいい。 それでもメリット、デメリットはあるなと思いました。 そういうのも含めて、レコーディングが落ち着いたらゆっくりと、作製工程から順に書いてみようかと思います。
まず僕の防音室のベース、ジョイフルってホームセンターにあるジョイパネです。 それを部屋の中で組み立ててから、内側と外側を足していきました。 ジョイパネは内側が平面になるように組み立てて、グラスウールボードと遮音シートをサンドイッチにしたヤツ(アイデアはここから丸パクリしました)を立て掛け、スチールラックと有効ボードを組み合わせた枠で挟みました。 なんちゃってワンタッチ防音壁、ジョイパネの合板、有孔ボードは互いの応力で支え合ってるだけです。
外側はロックウールを貼ってから、石膏ボードを打ち付け、外観良くするために壁紙を貼ってます。
構造は内側から、有孔ボード、25mmグラスウールボード、遮音シート、25mmグラスウールボード、合板(ジョイパネ)、25mmロックウールボード、0.9mm石膏ボードです。 多分、壁の厚さはアビテックスの2倍くらいあると思います。 逆に半分の厚さで性能を発揮するアビテックスは凄い! とも言える。
次に性能ですが、売られている防音室のDrの値ってどこの音域か表記されてないんですよね。 結構不親切。 測定した音域ごとに結構変わるんですよ。 音は低音が防音しづらくて、高音は防音しやすい特性があって、僕の防音室で低域と高域でDr20も違う(笑) 最低値での話なのか、最高値なのか、平均値なのかがわからないのです。 どっからとったDrかわからないんですよね。
とはいっても僕のスマホのアプリも正確か分かりませんが、音源鳴らして中と外で測ったところ、中高音域でDr50、低音域でDr30程でした。 僕の貸家はコンクリート造で、家自体にDr50くらいの性能があるので、ボーカルなら叫んでも(110db位)、隣の家には10db程度にしか聞こえないことになります。
人間の耳は20db以下は聞こえないので、防音室としては成功です。 実際、家の外で聞いた感じだと、ベースやキックを強めに大音量で出したら、もしかしたら聞こえるかも? って感じです。
防音室の中で120dbの音量で鳴らした音源は、まったく聞こえませんでした。 家の外の音の方がうるさい。 これについては友人が部屋に遊びに来たときにでも検証しようと思います。 全力で歌って、防音室内、防音室外、部屋の外でどう聞こえるか? いずれ試したいと思います。
かかったお金ですが、材料費ごとに分類して、エクセルで表にしたので載せておきます。 全体で40万かけてますが、余計なものも作ってるし、工具代も入ってるので、防音室単体だと30万くらいです。 ただ、余った材料が4万円分ほどあり(まったく使わなかったのもある笑)、工夫すればもっと安くできると思います。 実際外側のロックウールと石膏ボードは無くても十分な性能になったんじゃないか? と思うし、壁紙とか防音にまったく関係ないし、ガラスクロスは正直買わなくても良かった(そもそも内壁になって見えないし、高湿気密シートだけあれば大丈夫だった)。 有孔ボードとスチールラック(コイツらが結構高い)に拘らなければもっと安かった、とも思う。 外壁分と余った材料分を引けば23万円です。 ちゃんと設計してから作ればよかった……
ただアビテックスの畳2畳を買うと確実に100万円を超えてくるので、作って良かったと思います。 また、僕のはサイズがあるので、半分のサイズでボーカルブースを作る場合はもっと安くなると思います。
エクセルの画像です。 防音室を作るときの参考になれば幸いです。
※別窓で開くと大きく表示されます。
分かりにくいかもしれませんが、レシート全部載せるのも面倒だったので。
畳2畳分のジョイパネで4万ってわかるだけでも十分かもしれません。 それでベースになるドア付きの箱ができてしまうので、あとは”吸音材をどこまで足すか”で値段が変わります。 防音ドアとかドアだけで10万するやつもあるので、それに比べればかなり現実的だと思います。
以下、余った材料を使って余計に作ったやつ
※エクセル画像の青と赤色の項目です
窓用の防音パネル3つ、ガラスクロス張りの25mmロックウールボードを2枚、遮音シートを挟んでスプレーのりで貼ってます。 窓枠にはL型のプラスチックレールを両面テープで着けて押さえにしてます(2枚目) 遮音カーテンも費用に入ってます。 1枚目にPC本体がチラッと見えますね。
3枚目、ベランダの窓を2重窓にしてます。 枠は両面テープで固定できるので、引っ越すとき元に戻せます。 こちらは遮音カーテン無し。
一応、窓の防音対策もしたのです。
余った木材とジョイントラックに足(ローラー付きキャスター)を足して作りました。 防音室内の机も似た感じで、余った木材で作ってます。
生活感あってすみません。 ワンルームの半分が防音室に取られていて、物を置くところがあんまりないのです。
次回は、僕が現時点で感じているメリットデメリットを書こうと思います。
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